日本政策投資銀行は、日本貨物鉄道に対し環境格付に基づく融資を実行した。スクリーニングシステム（格付システム）により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて融資条件を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した融資。
評価対象となった日本貨物鉄道は、地球環境にやさしい鉄道貨物輸送を中心とした総合物流企業グループとして発展することを目標としており、「モーダルシフトの担い手」として環境保全への貢献をグループ指針の１つとして掲げている。
今回の評価では、モーダルシフトの推進により、自社の環境負荷低減にとどまらず、荷主のCO2排出削減に貢献していることに加え、静脈物流の実施、省エネタイプ電気機関車の導入による環境負荷を低減する輸送に努め、騒音・振動の低減に努めていること、などの点を高く評価し、格付を取得した。
また、「原単位当たりCO2排出量」を5年以内に5％以上削減するとの誓約締結に合意したことから、国からの利子補給金の交付決定に基づき、地球温暖化対策資金に係る貸出金利を1％優遇した。
