日本政策投資銀行は8月28日、築港（神戸市）に対し、DBJ防災格付融資を実施した。
DBJ防災格付融資は、中央防災会議「防災に対する企業の取組み」の自己評価項目表をベースに独自の評価システムを構築し、防災に対する取り組みの優れた企業を評価・選定した上、当該企業の防災対策事業に優遇金利で融資を行うという「防災格付」の手法を導入した融資メニュー。
築港は、大正13年創業の石油化学製品などの危険物の取扱に特化した総合物流事業者で、神戸・横浜を中心に日本の主要6大港を網羅する港湾物流ネットワークを活かし、港湾における危険物の荷役・輸送について中核的な役割を果たしている。
今回は、東海・東南海地震をはじめとする大規模災害に備え、子会社も含めた防災計画を策定し、災害時指揮命令系統の整備等を行っていること、危険物保安管理者や毒劇物取扱者等の資格取得を含めた全社的な教育訓練を実施し、社員の防災に対する高い意識を醸成させているなどを高く評価したもの。
融資は防災対応に配慮した危険品倉庫建設等を対象に実施する。
