スターリングコマースは10月20日、同社のWMS「Sterling Warehouse Management System(Sterling WMS)」が、歯愛メディカル(本社・石川県白山市/Ciメディカル)の物流業務管理システムに採用され、稼働したと発表した。
新システムは、確実な注文処理と迅速な出荷を目指し、受注管理と倉庫管理を同時に構築することを目的に導入され、必要な機能が集約されたベストプラクティス型のWMSシステム(倉庫管理システム)として、スターリングコマースのSterling WMSが採用された。
システムは、2008年1月から稼働を開始し、大量の在庫を抱えることができない歯科医院の納期要求に対応し、即日出荷を実現するなど具体的な成果を挙げている。
また、システム化によってピッキングミスを削減し、繁忙期でも臨時スタッフを増員して特別な研修をすることなくピッキングを行うことが可能となり、ピッキング業務の大幅な効率化を実現した。1日あたりの受注処理件数が1500件から2000件に増大した。
さらに、受注管理システムと物流管理システムの連動が実現し、リアルタイムでの在庫引当やアイテムレベルでの追跡が容易になり、在庫管理の精度が向上した。
Ciメディカルでは、昨年度の売上が30%増となる45億円となり、今年度の当初予想についても51億円から55億円に上方修正するなど、業績を伸ばしている。
将来的には、クロスドック(入庫した商品を棚入れしなくても在庫として扱い、そのまま出荷する仕組み)を実現し、ピッキング担当者の作業評価などから業務全体の管理性を向上し、倉庫拡幅についても対応するなど、SterlingWMSの拡張性を活用した業務改革を計画している。