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ヤンマー/GXSのグローバル物流可視化ソリューションで輸送情報管理

2008年11月06日/IT・機器

GXSは11月5日、ヤンマーがGXSのグローバル物流可視化ソリューション「GXS Trading Grid Logistics Visibility」(以下:Logistics Visibility)を採用したと発表した。

ヤンマーの補修用部品を対象とした海外現地法人での基幹オペレーションシステムと海外特約店向けシステム構築の一環として、グローバル物流ネットワークの可視化プロジェクトとなるLogistics Visibilityを使用したもので、2008年7月から稼働を開始した。

GXSのVisibilityソリューションは、GXS Trading Gridのコンポーネントとしてオンデマンドで提供され、取引先とのネットワークや取引を含むサプライチェーンを可視化し、ブラウザベースで一元管理することができる。

GXSのTrading Gridvisibilityソリューションによって、絶えず変化する顧客需要に迅速に対応するとともに、在庫切れ防止や販促計画の効率化するとともに、ダイナミックETA(到着予定自動更新)や通関ステータス、受発注に基づく輸送ステータスの管理や輸送業者ベンチマークなど、必要な輸送中貨物に関するステータスを把握できるとともに、すでに確立されたGXSのグローバル・ネットワークを取引先との連携に活用することもできる。

ヤンマーでは、Logistics Visibilityを使用し、日本本社と海外現地法人の計4拠点(北米、ヨーロッパ、アジア)の間の物流ネットワークの可視化を行うとともに、これらの拠点から世界中に発送された顧客の荷物の運送情報やステータスを、主要運送会社から取得可能になる。

システムの導入に伴い、4万社超の企業がすでに参加しているネットワーク基盤「GXS Trading Grid」を通じて接続するため、Invoice情報やアイテムレベルでの輸送貨物ステータス情報をタイムリーに把握できる。このため、正確な納期確認を容易に行うことができ、輸送遅延が発生した場合でも早期に対処することができる。また、オンデマンドサービスとして、これらの情報を自社の海外特約店向けシステムと連携させて利用することもできる。

システムを自社で構築すると、物流業者とのネットワーク構築・接続に1社あたり数ヶ月から、2年程度かかる見込みだったが、スタート時点では数社との接続を6ヶ月で完了できる予定であり、また社内に専門スタッフを置く必要もないため、開発や導入、運用、保守に関するコストや手間を削減することができた。

これまで特約店やディーラーといったビジネス・パートナーは、WEBなどでパーツカタログやマニュアルなどのドキュメントや補修部品の発注、オーダーの拠点内ステータス(準備状況)を把握することはできたが、エンドユーザーに必要な部品が期日通りに送り届けられたかどうかを把握することができなかった。

しかし、ヤンマーが世界各地の拠点で使用している運送業者は100社を超え、自社で一社ずつデータ連携の交渉や準備を進めることは、労力と時間に限りがあるため、グローバル・ロジスティクスのデータ取得による可視化を決めた。

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