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CISCO、Kodak/オラクルのSCMソリューション導入、需要予測と生産計画立案で成果

2008年11月21日/未分類

米国オラクルは11月20日、サプライチェーン計画ソリューションラウンドテーブルを開催した。同社のソリューションについて、オラクル・コーポレーションSCM製品戦略シニアディレクターのジョン・バミューデズ氏が説明した。CISCOやKodakがオラクルのサプライチェーン計画ソリューションを導入し、需要予測や生産計画の立案などで成果を挙げていることを明らかにした。

また、新製品として、保守用部品の需要予測や補充など製品・各種設備の保守計画を支援するアプリケーション「Oracle Service Parts Planning」を紹介し、バミューデズ氏は「日本の市場でも十分に対応できるスタッフと製品能力を備えている。今後は日本市場をターゲットをしていきたい」と話した。

<SCM製品戦略シニアディレクターのジョン・バミューデズ氏>
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バミューデス氏は、オラクルが現在、SCMの延長となるバリューチェーン計画ソリューションに力を入れており、変化する需要予測やビジネス環境に対応し、部門単位の対応を横串で連携させるシステムの構築に取り組んでいることを紹介した。

<販促計画を通じて需要形成>
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一方で、オラクルが取り組んでいるサプライチェーン計画ソリューションの最新動向について説明し、この具体事例の一つとして、情報駆動型バリューチェーンについて取り上げた。これは、トップダウンでサプライチェーンパフォーマンスを管理することができるシステムで、需要予測をリアルタイムで可視化することができるほか、短期・長期的予測の精度を向上させることができるシステムとなっている。

具体的には、20th Century Foxがすでにシステムを導入しており、1万5000以上ある店舗情報をリアルタイムに毎日更新している。また、85~95%の予測精度を達成していることも特長であり、バミューデズ氏は「シカゴ郊外ではホラー映画がヒットし、シアトルでは日本語字幕の映画が人気があるなどの需要を把握することができ、(オラクルのシステムの活用で)将来の販促活動の取り扱い量と収益性をシミュレーションすることができる」と説明した。

<新製品の投入スケジュール>
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さらに、ビジネス課題に適した事業計画の見直しと統一を図るソリューションであるOracle Sales and Operations Planningについても説明し、包括的な供給計画に基づく需給バランスを図り、収益性の高い需要に対応するための財務との統一を行う上で最適なシステムであると紹介した。

このほか、在庫の最適化に関する提案も行い、「安全在庫レベルと在庫状況は必ずしも需要パターンを反映していない」と現状の問題点を指摘したうえで、「たとえばOracle Supply Chain Analyticsを使用すれば、市場状況を反映させた在庫レベルを調整することができ、在庫費用を最小限にするとともに、定時製品の発送率を最大化することができる」と製品のメリットを紹介した。

さらに、ことし7月に日本で発表した「Oracle Service Parts Planning」を取り上げ、「サービスサプライチェーン全体に対してサービスパーツの予測や補充、再配分について同時に対応することができる」と述べ、日本市場を視野に営業を強化していく考えを示した。

一方、CISCOやKodakがオラクルのサプライチェーン計画ソリューションを導入していることを明らかにした。「CISCOでは、これまでは財務予測だけだったが、新しく製品のセールス計画を各地から集めることができるようになった」と話し、各部門が個別に需要予測を行い、統一性がなかった従来の予測需要と比べ、システムの導入によって各部門が連携し、合意に基づく計画書を作成し、マーケティングや営業、財務、製造など各分野とのかい離性を是正できたと説明した。

また、Kodakでは、ICチップの供給計画でに関して4ヵ月分を予測できるようになったことや、基本予測と上昇数値の算出による統合分析が行えるようになったことなどの事例を示し、システムの導入に伴って具体的な成果が挙がっていることを紹介した。

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