キヤノンは12月17日、7月に設立したデジタルカメラの製造拠点、長崎キヤノンの生産拠点着工と操業開始時期を延期すると発表した。
デジタルカメラの需要減退が主な理由で、着工時期は今後の市況の回復を見極めたうえで調整する。
長崎キャノンは、長崎県東彼杵郡の約20万7000㎡の敷地に、延床面積約4万1700㎡(2010年末予定)の工場を建設。1000人強の従業員がデジタルカメラの生産に従事する予定だった。新工場の総事業費は約174億円、稼働を開始すれば年産400万台体制に入る予定だった。
キヤノンでは、工場着工延期はトナーカートリッジ生産の日田キヤノンマテリアルに続き、ことし2件目となる。