日立プラントテクノロジーは12月9日、リニアモーター式仕分け装置「リムソータ」を大手物流会社の物流センター向けに納入したと発表した。
リムソータは6000個/時の能力を持つ仕分け装置で、配送センターなど向けに多くの納入実績があるという。今回は、従来の特長を活かしながらマイナス25℃の冷凍環境に対応させたほか、立体構造による省スペース化を図った。
この改良で販路の拡大が期待できることから、卸売業や倉庫業などの業界向けに積極的に拡販していく。
今回リムソータを納入した物流センターは、複数の食品メーカーから入荷した冷凍食品等を大手コンビニエンスストアの各店舗向けに仕分け・出荷する配送拠点。従来は入荷した商品の仕分けを人手で行なっていたが、マイナス25℃の環境下で作業効率が下がる、配送拠点の統廃合による取扱量の増加でスペースが不足しているなどの課題があり、その解決のためリムソータが採用された。
今回は極低温に対応するため部品を変更し、松戸研究所(千葉県松戸市)内の冷凍環境下で3か月間の耐久試験を行い性能を確認。また、ソーター下部に有効スペースを創り、仕分けシュート部の間口を最小幅にし、最大限のシュート数を確保させ省スペース化を図った。