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キユーソー流通/専用物流・キユーソースルー便の伸長で売上高1430億円

2009年01月14日/決算

キユーソー流通システムが1月13日に発表した2008年11月期決算によると、売上高は1430億7000万円(前年同期比2.0%増)、営業利益12億7500万円(10.1%減)、経常利益13億3500万円(7.6%減)、当期利益3億6400万円(1.8%減)の増収減益となった。

同期は、加工食品出荷の減少で食品メーカー向けの共同物流は伸び悩んだものの、コンビニエンスストア・量販店向けなどの専用物流や、キユーソースルー便(全国小口輸配送システム)が食品メーカーなどからの受注拡大で好調に推移。反面利益面では、燃料価格高騰や共同物流収益の減少、川崎低温物流センターと大手外食チェーン受託にともなう立上費用などがかさみ減益となった。

部門別の概況は、倉庫事業が共同物流事業の減少で固定費を吸収できず、川崎低温物流センター、大手外食チェーン受託での立上費用の発生にパレット費用の増加が重なり、売上高は221億9800万円(0.3%減)、営業損失は8億6900万円(前期は6億8100万円の営業損失)と減益の幅が拡大し、運送事業は、燃料価格高騰の影響や共同物流事業の減少で長距離運送の積載効率などが悪化した。

粗利益は減少したものの、顧客への料金是正とコスト低減の効果に加え、専用物流やキユーソースルー便が伸長したため売上高は1048億4300万円(1.0%増)の増収、営業利益は19億5200(2.1%増)と増収増益となった。

その他事業は、コンビニエンスストアの新規出店効果で販売増となったほか、燃料販売の単価上昇により増収。売上高は160億2800万円(13.0%増)、営業利益は1億5700万円(8.3%増)と好調だった。

通期は、幹線車両・配送車両の定時発着、倉庫作業支援システムなどの既導入システムの完全運用など業務標準化・投資効率追求に注力。パレット使用を脱却したカートラ(台車)作業、ピッキング方法の変更。荷役機器導入による効率化などの現場での改革も推進し、配送エリア見直しによる配送拠点一元化・受注センター業務の集約の業務集中化、重複業務集約も実践する。

通期の業績予測は売上高930億円(3.2%減)、営業利益3億円(19.2%減)、経常利益3億6000万円(25.6%減)、当期利益1億5000万円(40.5%減)と減収となる見込んでいる。

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