日本郵船は1月20日、グループ会社のMTI（東京都千代田区）とNYKグローバルバルク（東京都千代田区）が名阪船舶（大阪市港区）と共同で、ばら積み船の船倉内点検設備「メンテさん」を開発したと発表した。「メンテさん」は海上人命安全条約で要求される固定点検設備の代替設備として日本海事協会から適合証明書を取得した。価格は本体価格が200万円から。
メンテさんは、多段式の梯子と足場を組み合わせた固定点検設備の代替設備。対象船舶への設置が簡単で、鉄骨クランプで船体フレームに強力に固定するため安全性が高い点などが特長。メンテさんは、MTIのタワー型船倉内保守設備「楽々ラダーのぼる君」に組み替えることも可能。
梯子や足場等の共通部材を採用したことで、船倉内の点検設備と保守設備を別々に備えなくてもよくなったという。日本郵船グループは各造船所で建設中の、今春以降に就航するばら積み船にメンテさんを順次搭載する、メンテさんは名阪船舶が販売窓口となって販売する。
