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アルプス物流/主力の電子部品物流が不振で売上高1.5%減

2009年02月04日/3PL・物流企業

アルプス物流が2月3日に発表した2009年3月期第3四半期決算によると、売上高は481億2700万円(前年同期比1.5%増)、営業利益30億9100万円(28.0%減)、経常利益30億3800万円(30.2%減)、当期利益15億4200万円(35.6%減)の増収減益となった。

事業別の概況は、電子部品物流事業は、年末に電子部品の荷動きが低迷。貨物量が急減したため新規顧客開拓や既存顧客への拡販に取り組んだ。国内向けは運送関連が取扱貨物量の減少で減収となり、輸出入関連も全体的な物量減と、部材調達の日本での取引規模が縮小したため減収となった。保管業務は新規拡販が進み、増収を確保した。

海外向けでは、中国で長距離輸送サービスや物流園区・輸出加工区を活用した物流提案、営業活動の推進が貢献し、海外法人全体で増収を達成したが、利益面では、取扱貨物量減少に伴う事業効率の低下や、競争激化で受託価格が下落し減益。売上高は251億3800万円(0.6%減)、営業利益23億1900万円(31.6%減)の大幅減益となった。

消費物流事業を行なっている流通サービスは、食料品などが主力のため、顧客のアウトソーシング・ニーズに対応した拡販活動で、生協関連の個配業務を中心に順調に売上が拡大した。営業利益は、2007年11月開設の西宮北物流センターの立上げに伴う経費増、期前半での燃料費の高騰や労務費増などが影響し減益。売上高は163億9800万円(7.6%増)、営業利益6億1700万円(9.2%減)となった。

商品販売事業では、昨年10月より電子デバイスの仕入・販売を開始。事業全体では中国での拡販体制を強化し、売上の拡大を図ったが、秋口以降の減産に伴う需要減によって減収となった。営業利益も減収と原材料価格高騰の影響などで減益。売上高は65億8900万円(4.5%減)、営業利益1億5300万円(31.1%減)となった。

通期の業績予測は売上高616億円(2.9%減)、営業利益32億8000万円(40.5%減)、経常利益32億8000万円(41.8%減)、当期利益15億4000万円(48.3%減)と減収減益が続く見通し。

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