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澁澤倉庫/物流は各部門で売上高減で418億円

2009年02月12日/決算

澁澤倉庫が2月10日に発表した2009年3月期第3四半期決算によると、売上高は418億1900万円(前年同期比2.9%減)、営業利益15億7000万円(10.1%増)、経常利益14億400万円(31.1%減)、当期利益3億9100万円(10.1%減)の減収減益となった。

同期は、利益面で新規物流拠点の安定化や不動産賃貸料の改定。固定資産の取得一時費用がなかったことで営業利益は増益となったが、経常利益は営業外収益の減少などで減益。当期利益も投資有価証券評価損などの特別損失2億9900万円の発生、連結子会社の長期繰延税金資産取り崩しによる法人税の負担増などで、やはり減益となった。

事業別の概況は、物流事業の倉庫業務で、国内貨物の荷動きの低下や荷主企業の減産が影響し入出庫量は減少傾向にあるものの、前期に新設した物流拠点の寄与などで保管料、荷役料が増加。売上高は0.8%増となった。港湾運送業務は、輸出入荷捌貨物の取扱いと、米国向け輸出鋼材など在来船貨物の船内荷役業務が減少し、売上高は4.8%減にとどまった。

陸上運送業務は、フェリー航送の取扱いはやや伸長したが、飲料などの取扱いが減少し、地場輸配送業務も低調に推移。引越業務も大型案件の受注が伸び悩み、不採算業務からの撤退を行ったため売上高は3.6%減だった。

国際輸送業務は、昨秋以降の航空貨物の取扱い減少に、海上貨物の日本-アジア間の国際一貫輸送や海外荷捌業務の取扱い減少が重なり、売上高は5.2%減。物流事業全体の売上高は3.3%減の371億6400万円となった。不動産事業は、既存賃貸施設の用途の高度化と賃料改定の進展で、売上高は1.9%増の42億3200万円を記録。

通期の業績予測は特別損失の計上、国際輸送や港湾運送の取扱高が大幅に計画を下回ったことなどから、業績予測を修正した。修正後の予測値は全社売上高537億円(11月時点の予測より4.6%減)、営業利益18億5000万円(13.1%減)、経常利益14億7000万円23.0%減)、当期利益4億2000万円(59.6%減)と減収減益が継続する見通し。

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