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澁澤倉庫/倉庫事業など輸配送業務を強化、当期利益48%増

2008年11月11日/決算

澁澤倉庫が11月10日に発表した2009年3月期第2四半期決算によると、売上高は284億5000万円(0.7%減)、営業利益は10億7700万円(21.4%増)、経常利益は10億3000万円(33.2%減)、当期利益は5億2000万円(48.3%増)となった。

物流事業では、昨年4月に開設した埼玉県三郷市の三郷営業所や同年6月に竣工した愛知県小牧市の名古屋営業所のA号倉庫を本格的に稼働させ、倉庫を基点とした輸配送業務の強化と流通加工業務の拡大など配送センター機能を充実させた。

新たな設備投資としては、神戸ポートアイランドでの新倉庫(延床面積6万687㎡)と、東京・日本橋に賃貸用オフィスビル「(仮称)澁澤シティプレイス蛎殻町」(地上7階建/延床面積1万5648㎡)の建設工事をそれぞれ進めている。

全体の売上高は荷動きが総じて低調だったことに加え、不採算業務からの撤退の影響もあり、前年同期比0.7%減少した。営業利益については、前年同期にあった固定資産の取得一時費用と新物流拠点の立ち上げ費用などがなくなり、21.4%増となった。

経常利益は前年同期にあった投資有価証券の償還時配当金がなくなり、営業外収益が減少し、33.2%減。当期利益については、投資有価証券評価損によって特別損失4200万円を計上したが、前年同期にあった「澁澤蛎殻町ビル」再開発に伴う固定資産処分損などの特別損失9億7800万円がなくなったため、48.3%増となった。

事業別の状況をみると、物流事業のうち、倉庫業務では、前年同期に新設した三郷営業所や名古屋営業所A号倉庫をはじめとする物流拠点が寄与し、保管料、荷役料が増加し、売上高は前年同期比4.3%増。港湾運送業務では、輸出入荷捌貨物の取扱いはほぼ前年並みに推移したが、米国向け輸出鋼材など在来船貨物に関する船内荷役業務の取扱いが減少したため、売上高は1.2%減。

陸上運送業務は、倉庫拠点の増強によって輸配送業務は伸長したが、フェリー航送の取扱いが前年同期をやや下回って推移したことや、引越業務で大型案件の受注が伸び悩んだことに加え、不採算業務からの撤退を行ったため、売上高は2.1%減。

国際輸送業務は、航空貨物の輸入取扱いが低調だったものの、中国を中心としたアジア向け輸出貨物の取扱いが順調だったことに加え、海上貨物についても、日本とアジア間の国際一貫輸送や海外荷捌き業務が好調に推移し、売上高は3.8%増。

このため、物流事業全体の売上高は253億7600万円(0.7%減)。

不動産事業は、賃貸施設の用途の高度化を実施したことに加え、市況の改善を受けて賃料改定が進んだこともあり、売上高は28億1900万円(1.0%増)。

通期の見通しは、8月8日に発表した業績予測を修正し、売上高は563億円(前回予想比1.4%減)、営業利益は21億3000万円(11.3%減)、経常利益は19億1000万円(11.6%減)、当期利益は10億4000万円(11.1%減)を見込んでいる。

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