名鉄運輸が2月12日発表した2009年3月期第3四半期連結業績(累計)によると、売上高696億6100万円(前年同期比2.8%減)、営業利益9億4500万円(13.8%減)、経常利益6億2600万円(26.4%減)、当期損失14億7500万円(前期は1億800万円の当期利益)の最終赤字となった。
混載部門では、適正運賃収受と運行車両の積載率向上のための方面別の営業を強化。区域部門では、低稼働車の運用による大手荷主のロット貨物の取り組みを図った。また、流通部門では、保管と配送を絡めた物流合理化提案に積極的に取り組んだが、自動車関連などの工業製品を中心とした取り扱い貨物量の落ち込みを補うことはできなかった。
費用面でも、人件費削減に加え、運行便の運行系統の見直しを実施し自社運行の効率化を図るとともに、運行委託の削減に努めた。さらに貨物量の減少に対応した集配委託削減と自社車両の減車を行った。
部門別の売上高をみると、貨物自動車運送部門は602億800万円(3.0%減)、航空利用運送部門70億8800万円(0.8%減)、流通部門696億6100万円(2.8%減)だった。当期損失を計上したのは、固定資産の減損損失や法人税等調整額の計上などが影響した。
通期の業績を修正し、売上高905億円、営業利益6億円、経常利益3億円、当期損失17億5000万円を見込む。