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名鉄運輸/経費削減で営業利益14億8900万円

2009年11月11日/3PL・物流企業

名鉄運輸が11月11日に発表した2010年3月期第2四半期決算によると、売上高は395億6900万円(前年同期比14.2%減)、営業利益14億8900万円(前期は9100万円の営業利益)、経常利益13億2800万円(4200万円の経常損失)、当期利益11億4100万円(18億4700万円の当期損失)となった。

第2四半期は営業費用面で貨物量の減少に即した業務効率化に取組み、人員削減や経費の圧縮に努めたこと、高騰していた燃料費の減少で、前期の損失から一転利益を計上した。貨物自動車運送部門は、路線・区域事業における路線事業で低迷する貨物量に対し「収入拡大」を柱に収入確保に努めた。

営業面では、顧客の囲い込みと販路拡大を重点施策に販売マンの意識改革を促し、顧客への定期訪問強化や売上目標を明確化し、セールスドライバーの新規顧客開拓も進めた。区域事業では、販売活動を活性化し、大口顧客の取込みに注力した。

引越事業では、「法人顧客増の実現への営業活動の強化」を重点施策に営業活動に努めたが、大手企業の人事異動の抑制や家電メーカーなどの販売促進イベントに伴う搬出入作業の減少などで、前年実績の確保には至らなかった。宅配事業は今年4月より縮小したため、第2四半期は宅配事業の売上額が前年から減少。貨物自動車運送部門の売上高は15.5%減の337億9900万円となった。

航空利用運送部門では、個人消費の低迷でパソコン周辺機器や海外高級宝飾品を中心に輸送量が伸び悩み、証券関連輸送が一般貨物輸送にシフトしたことなどから貨物量が減少。東北・北海道地区の水産物輸送が増加したものの、売上高は7.8%減の42億900万円となった。

流通部門では新規顧客の獲得と3PL事業の推進に取組んだが、主要顧客からの減坪、値下げ要請が相次ぎ、冷夏による飲料などの荷動き鈍化も影響し、売上高は1.1%減の15億6000万円だった。

通期は第2四半期までの燃料費減少と各種の効率化、経費削減効果などを踏まえ、業績予測を修正。売上高800億円(10.7%減)、営業利益21億円(101.6%増)、経常利益18億円(183.4%増)、当期利益14億円を見込んでいる。

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