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名鉄運輸/区域部門、航空部門の不調で当期損失18億4700万円

2008年11月12日/決算

名鉄運輸が11月11日に発表した2009年3月期第2四半期決算によると、売上高は461億3800万円(前期比0.1%減)、営業利益9100万円(78.4%減)、経常損失4200万円(前期は2億6400万円の経常利益)、当期損失18億4700万円(1億4000万円の当期損失)と大幅減益となった。

事業別の概況は、貨物自動車運送部門の路線・区域事業で、既存荷主への定期訪問を徹底し荷主ニーズの把握に努めた。並行して路線荷物の販路拡大や、貸切便の需要掘り起こしにも注力し、荷主の事務処理の合理化を図る簡易型送り状や、荷札発行機に二次元バーコードを採用した改良型発行機を開発した。継続した課題の運賃の是正は、グループ各社で積極的に取り組み、燃料サーチャージの導入も路線・区域それぞれで適正運賃の収受に努た。

区域事業では、大手家電メーカーの貸切業務や冷凍小口輸送、鮮魚輸送が好調。反面宅配事業では、企業宅配掘り起こしに努めたが、取扱個数の減少に歯止めがかからず、前年実績割れとなった。引越事業では、個人向けのほか主力の法人引越需要も減少し、大きく前年実績を割り込んだ。総合した売上高は0.1%減の399億9800万円。

航空利用運送部門では主力のテレビゲーム周辺機器やAV関連機器の荷動きが低迷。反面、個人情報貨物や海外有名ブランド品等貴重品の輸送が拡大したほか、パソコン周辺機器の保管・発送を行うトータル物流業務も軌道に乗り1.3%増の45億6200万円と増収を確保した。流通事業部門では、総合家電卸業を営む大手荷主の物流センター機能の代行業務や、冷凍食品メーカーの物流加工業務などの大口案件を獲得。全体の傾向としては既存荷主の荷動きが低調で1.8%減の15億7700万円に終わった。

通期は第二四半期の状況を勘案して決算予測値を修正しており、修正後の売上高は930億円(1.5%減)、営業利益6億円(41.5%減)、経常利益3億円(56.8%減)、当期損失17億5000万円と当面逆風下の状況が続く。

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