三菱商事は3月5日、スペインAcciona S.A.(アクシオナ)が開発した世界最大の太陽光発電事業への参画を決定したと発表した。
アクシオナが保有する太陽光発電事業会社のAmper Central Solar S.A.(本社ポルトガル、アンパーセントラルソーラー)の株式34%を取得することでアクシオナと合意した。今後は、アクシオナとの新エネルギーとの新エネルギー・環境事業分野での提携に向けた協業を推進して行く。
三菱商事は、世界規模での新エネルギー・環境事業の展開を図るため、新エネルギー・環境事業を4月1日付で全社開発部門として位置付ける。新エネルギー・環境事業分野を世界規模で展開するアクシオナとの提携を通じて、新エネルギー・環境事業での世界のリーディングプレーヤーを目指す考えだ。
アクシオナは、太陽光や風力、太陽熱などを利用した新エネルギー発電事業を世界的に手がける総合新エネルギー会社。約6.5ギガワット(650万キロワット)の発電設備を保有する。参画する発電事業は、EU諸国内でも日射量がもっとも豊富なポルトガルのMOURA(モーラ)地区で、45.8メガワット(4万5800キロワット)の発電を行うもの。
ポルトガルで導入されているフィードインタリフ(再生可能電力に対する固定買取制度)の適用を2008年末に受けたのち、商業運転を開始している。事業費は約2億6100万ユーロ、年間発電量は93ギガワットアワー(9300万キロワットアワー)。年間約8万9000トンのCO2削減効果を見込んでいる。