JSRとトリケミカルは3月9日、半導体製造用材料の開発・製造・販売に関する包括的な業務提携締結に合意したと発表した。
高分子技術や機能性材料で優位に立つJSRと、ウルトラファインケミカル(超高純度化学薬品)に強みを持つトリケミカル研究所が提携することで、最先端半導体製造プロセス用の高度な材料の提供を目指す。
トリケミカル研究所が開発したファインケミカル材料については、JSRが持つグローバルインフラを活用して物流・市場開拓支援を推進する。JSRは現在、米国カリフォルニアやベルギー、韓国、タイに生産拠点を持ち、販売部門を設置して独自の販路を開拓している。
そのほか、シンガポールにも駐在員事務所を置き、セールスマーケティングを行うなど、世界的なサプライチェーンマネジメントを構築している。
需要にもっともふさわしい部品供給拠点から調達し、販売ルートに乗せている。トリケミカル研究所が開発したファインケミカル材料についても、JSR独自の物流・販売ルートを適宜活用する考えだ。
JSRが開発した半導体製造工程で使用する複数のファインケミカル材料を、トリケミカル研究所の製造委託するほか、製造プロセスの共同開発なども行う。