ウェザーニューズは3月19日、サハリンから日本に向けたLNG（液化天然ガス）船の海上輸送を支援するために、海運会社向けに氷海航行計画（Ice Routeing）の提供を開始したと発表した。
ロシアのサハリンで石油・天然ガスの大規模開発を行う「サハリン2プロジェクト」向けのサービス。サハリンに出入港するLNG船に影響を及ぼす海氷の状況を監視・予測するととみに、船舶の航海計画から航行可否判断、航行中の安全運行までを海運会社に対して支援する。
氷海航行計画は、同社の最適航路情報(OSR: Optimum Ship Routeing)の一部として実用化を目指しているPolar Routeing（北極海航路航行計画）の第一段階として開発された。最新の海気象情報をもとに、サハリン沿岸の海氷状況を常時監視・予測し、包括的な支援を行う。
衛星観測データをもとにした当社独自海氷予測モデルI-SEE-ENIGINEを利用して、氷の分布・密度（・厚さ）などを解析・予測し、サハリン沿岸の海氷情報を1日1回更新。航行中の船舶の安全運航をサポートする。Safety First Ruteingなどと併用することによって、積み出し港から積み下ろし港までの最適な運航計画と管理を実現する。
