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ヤマトホールディングス/国内10社が「エキスプレスネットワーク」発足

2009年03月27日/3PL・物流企業

ヤマトホールディングスは3月26日、九州航空、近鉄ロジスティクス・システムズ、国際空輸、札幌通運、四国名鉄運輸、大栄空輸、日本空輸、阪急カーゴサービス、名鉄ゴールデン航空との計10社で、BtoB特急輸送に特化した航空貨物輸送事業での業務提携と、共同出資会社「エキスプレスネットワーク」の設立について合意したと発表した。新会社は4月1日より営業を開始する。

これらの国内利用航空運送事業者9社とヤマトグローバルエキスプレスは現在、地域に根ざしたエキスプレス事業を展開しているが、国内各地の地域経済の活性化のための農商工の連携による地域独自の産品の開発、新産品や従来は地域内のみで消費されていた産品の拡販の動きを睨み、今後の産品の拡販には、これまで以上の流通ルートの多様化と拡大が必要と判断。物流サプライヤーには配送のスピードだけではなく、ソリューションによる新たな市場創出の提案が求められるとして、10社がそれぞれの強みを活かすことが必要と考えたという。

そこで各地域から日本、ひいては海外をも連結する地域密着型のスピード配送ネットワークを構築。物流イノベーションによる地域経済への貢献が可能との認識で一致し、業務提携と新会社設立に合意したもの。

業務提携の内容は、新会社のコーディネートで共同幹線輸送と各地域に根ざしたスピード配送ネットワークを相互に活用するほか、国内から海外までの貨物追跡情報を一元管理し、Express(業界ナンバー1のスピード配送力)、Economical(業界ナンバー1のコスト提案力)、Ecological(地球環境に配慮したエコ提案力)、Expansive(小口から大口まで幅広い貨物への対応力)の、4つのEをキーワードに掲げたグローバルなサプライチェーンマネージメントのソリューションを提供する。これらは輸出入貨物の国内輸配送でも対応する。

今後は、新ブランドでの共同商品の開発・発売など、各地域からビジネス展開を行う顧客に対し、物流・流通改革による新たなビジネスモデルを提案していく。新会社の出資比率は九州航空、近鉄ロジスティクス・システムズ、国際空輸、札幌通運、四国名鉄運輸、大栄空輸、日本空輸、阪急カーゴサービス、名鉄ゴールデン航空の9社が3%ずつ、ヤマトホールディングスが73%を出資する。

新会社の概要(4月1日時点)
社名:エキスプレスネットワーク
主要事業内容:航空運送代理店業、コンサルティング業、新商品の企画、立案、情報システムの開発、運用
設立年月日:2008年11月4日
営業開始日:4月1日
所在地:東京都品川区東品川3-32-42
資本金:1億円

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