マルハニチロホールディングスは3月30日、連結子会社のマダガスカル水産(マダガスカル・マジュンガ市)、マダガスカル養殖(同)の事業撤退を決定した。これに伴い2009年3月期決算で特別損失を計上する。
マダガスカルでは40年以上、子会社を設立しエビトロール漁業とエビ養殖事業に取組んでおり、資源枯渇問題や操業コストの増大などで次第に事業規模を縮小しながらも、事業そのものは継続していた。しかし、マダガスカルの政情不安で現地通貨が暴落。事業環境が更に悪化し、これ以上のリストラによる収支改善は望めないとして、事業撤退を早期に実施することを決定した。
約15億円を事業整理損失引当金として特別損失に計上する。2009年度は最低規模の操業を続けながら、現地政府、パートナー、可能性のある事業継承者と事業譲渡を含む話し合いを実行し、早期の撤退を図る。
