日本貨物鉄道が4月15日に発表した3月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は前年同月比19.1％減の175万5000トン、車扱が95万8000トン（14.3％減）と前月からやや回復した。
品目別の輸送実績では、前月同様コンテナ貨物の品目は軒並み減少し、自動車部品は48.8％減、化学工業品は28.1％減となった。このほか他工業品（27.5％減）の減少も目立った。最も落ち込みが少なかったのは食料工業品の4.2％。自動車部品はメーカー側の在庫調整、化学薬品は在庫圧縮に向けての減産体制の継続が影響した。
車扱貨物でも前年実績超の品目はなく、セメント・石灰石は建築需要低迷と減産の影響で31.7％減、その他は36.6％減と落ち込んだ。最も落ち込みが少ない品目は石油の7.3％減だった。
