日本貨物鉄道が4月15日に発表した2008年度の輸送実績によると、コンテナ貨物の輸送実績は前年比5.3%減の2217万9000トン、車扱が1090万5000トン(14.7%減)となった。
品目別の輸送実績では、コンテナ貨物で増加した品目は家電・情報機器(5.3%増)のみ。メーカーのモーダルシフトへの取組が進展したため増加した。他は軒並み減少したが2桁台の大きな落ち込みは見られなかった。最も減少した品目は化学工業品の8.8%減で、化学薬品と自動車部品の8.2%減が続く。秋口以降のメーカー側の減産体制拡大が影響した。
車扱貨物では全品目が前年実績割れとなり、その他が29.9%減と落ち込んだ。このほか石油も12.9%減と低調で、一時需要が変動した時期が見られたものの、世界的に燃料転換の傾向が見られたため生産活動が低迷し減少した。セメント・石灰石は建築需要低迷の影響で7.3%減となった。