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山九/鉄鋼などの減産が響き、売上高3.4%減、当期利益13.8%減

2009年05月11日/決算

山九が5月11日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は4163億5800万円(前年同期比3.4%減)、営業利益253億4600万円(1.8%減)、経常利益244億2200万円(2.0%減)、当期利益124億7400万円(13.8%減)の減収減益となった。

航空貨物事業でJPサンキュウグローバルロジスティクス設立による事業移管、中国などの輸出入貨物の取扱量の減少などが見られたほか、顧客の物流コスト削減圧力が根強かったという。客先構内では、鉄鋼、石油・石化関連などの主要顧客の減産による影響が第3四半期後半から見られ、事業環境は悪化した。

このほか、海外大型プロジェクト輸送の減少、港湾物流での中国船社のサービス停止などによるコンテナ取扱量の減少などの懸念材料が見られ、全体的な荷動きの鈍化・客先減産による物流作業全般の落ち込みなども重なり、同事業の売上高は2170億7000万円(9.6%減)、営業利益は46億7400万円(49.2%)の減益となった。全社の売上高シェアは52.1%。

機工分野では能力増強・老朽化更新などの設備工事や保全作業の需要が高く、石油・石化関連の大型定期修理工事も堅調に推移した。このほか設備工事の完成増加に加え、採算管理の徹底などで収益性の向上を図ったため、売上高は1777億300万円(9.7%増)、営業利益は192億4300万円(29.9%増)と好調に推移した。売上高シェアは42.7%だった。

来期は物流事業での3PL、機工事業での3PMなど専門性を高めた事業展開、アジア地域を中心としたネットワーク拠点の強化などの施策を行うが、売上高3800億円(8.7%減)、営業利益200億円(21.1%減)、経常利益188億円(23.0%減)、当期利益109億円(12.6%減)の見通し。

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