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福山通運/通期営業利益4割増、売上4.3%減

2009年05月11日/決算

福山通運が5月11日発表した2009年3月期連結業績によると、売上高2430億2200万円(前年同期比4.3%減)、営業利益82億1700万円(41.1%増)、経常利益80億8700万円(22.5%増)、当期利益43億5600万円(10.6%減)となった。

企業間物流の商業小口荷物の取扱いや物流加工事業の拡大を中心とした営業強化に取り組んだ。特に、関東地区を中心に拠点の整備や国内航空便の強化に取り組み、燃料の高騰のもとでは、適正運賃、正確な重量の収受及び燃料サーチャージ制も導入した。

期後半から景気低迷による国内の貨物量は急激に減少し、業務の見直しと改善を図った。国内の貨物量が減少するなか、国際物流への対応を強化し、特に海外提携代理店との連携を密にし、一貫物流業務の拡大に努めた。厳しさを増す社会的規制については、エコドライブ運動の推進や運輸安全マネジメントに積極的に取り組んだ。

事業別に見ると、運送事業では、東京北支店(東京都北区)のリニューアルオープンに続いて群馬太田支店(群馬県)、南房総営業所(千葉県)を開設するとともに、東京・北九州間でスターフライヤーとの提携による航空貨物の取扱いを開始し、翌日配達網の整備・拡大を図った。また燃料サーチャージ制の導入や、東京、名古屋、大阪の各店にも自動計量・計測器を導入し、適正運賃の収受に取り組んだ。

顧客サービスの一環として、電話通信機能を兼ね備えたハンディターミナル(携帯端末機器)の運用を開始し、輸送情報のリアルタイムの提供にも努めた。また、荷物の小口化と輸送量が減少するなかで業務の見直しを進め、積載効率の改善を図るため運行便の集約化など効率化を推進。ターミナル業務や集配業務の改善を進めた。売上高は2210億400万円(4.6%減)、営業利益は71億6600万円(45.9%増)となった。

流通加工事業は、ロジスティクス事業では、3PL事業の取り組みに力を注ぎ、成田国際センターや福岡流通センターはじめ各センターでの業容は一段と拡大した。期中にオープンした東京北支店、群馬太田支店でも一時保管庫を併設しており、国内輸送とリンクさせた事業展開を図るとともに、既存施設の稼働率の向上や庫内作業の見直しなどコスト削減も図った。

国際物流は、世界的な景気の落込みから取扱物量は下落傾向にあったが、中国を中心としたアジア地域を対象に新たな代理店契約を締結し、通関・流通センター・国内配送に繋げる一貫輸送体制の強化に努めた。売上高は118億5300万円(0.8%増)、営業利益11億7200万円(4.1%増)となった。

次期の見通しとして、引き続き商業小口荷物を中心とした企業間物流で積極的な営業活動を行い、3PL事業の拡大と中国を中心とするアジアとの国際物流業務の強化に注力する。

次期業績予想は、売上高2230億円、営業利益62億円、経常利益60億円、当期利益34億円を見込んでいる。

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