旭化成は5月19日、子会社の旭化成クラレメディカルと米ネクステージ・メディカルとの間で、透析事業領域について、包括的な事業提携契約を締結したと発表した。
両社は事業提携により、競争優位技術や、製品開発力、市場プレゼンスを戦略的に活用し相互に補完し合うことで、相乗効果が得られると判断した。
旭化成は、ネクステージ社に人工腎臓用ポリスルホン中空糸を供給。ネクステージは中空糸を使用し、自社ブランドの人工腎臓をドイツ工場で製造し、北米で販売する。また、ネクステージのドイツ工場に旭化成ブランドの人工腎臓組立を委託し、生産された製品を北米を除く全世界で販売する。一定期間を経た後、旭化成は、同工場の能力増強のための新規設備投資を行い、新工場の土地、建物、設備などの所有権を保有する。
ネクステージは、自社の人工腎臓設計と組立に関する特許およびノウハウについて、北米を除く世界市場を対象とした製造・販売権を旭化成に供与する。両社の技術融合による、改良知的財産については、相互にクロスライセンスする。血液回路と関連製品についても、同様の条件で旭化成に販売権を供与する。
