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三菱ケミカルHD、旭化成/水島エチレンセンター統合を検討

2009年06月02日/SCM・経営

三菱ケミカルホールディングスと旭化成は6月2日、事業子会社である三菱化学と旭化成ケミカルズの岡山・倉敷市水島地区のエチレンセンター統合について検討に入ったと発表した。

国内の石油化学産業は、昨秋以降の需要の大幅な縮小と中東をはじめとした大型の石油化学設備の稼動による供給過剰が見込まれる中で、事業基盤の再構築による競争力強化を図ることが喫緊の課題となっている。

三菱、旭化成両社は、これまでも岡山県倉敷市の水島コンビナート内で、隣接するメリットを生かし、石油コンビナート高度統合運営技術研究組合(RING)事業への参画などを通じ、石油化学事業の基盤強化を図ってきた。今後、中長期的に激化するグローバル競争を勝ち抜き、競争力の強化と収益力を確保するために、両社の水島地区のエチレンセンターを統合し、最適生産体制の確立と効率的な事業運営体制を図ることが必要と判断、検討を進めていく。

検討内容としては、三菱・旭化成は、共同出資会社を設立し、両社の水島地区のエチレンセンターを一体運営する。3年以内をめどに、水島地区のエチレンセンターの最適化を図る。ただし、設備の統合形態については、現時点では未定であり、今後両社の顧客との関係も考慮しながら検討していく。両社の石油化学誘導品については、検討の対象外とし、各社で最適な生産バランスを検討する。

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