ルノー、日産自動車のアライアンスは5月29日、両社の関係を新たな段階へとさらに引き上げると発表した。
2009年度は、生産・物流、車両開発、パワートレイン、購買等の分野においてフリーキャッシュフローで15億ユーロ(1,800億円)のシナジー効果創出に取り組む。また、両社の関係をより深く広範囲に亘るものとし、シナジーによる両社への貢献を最大化するため、小規模な専門チームを設立する。
生産と物流分野では、3億6,300万ユーロ(435億円)のシナジーを見込でおり、物流に関しては、特に欧州で、新たな部品センターや車両部品の共有、物流経路の標準化により、購買物流および出荷物流におけるさらなるコスト削減を見込んでいる。
両社は、最適な地域での生産により利益を生み出し、現地通貨を用いて生産を行い、現在ある工場の生産能力を最大限活用するために、今後も生産施設を共有していく。
例えば、本年よりルノーのブラジル工場で日産の車両を2車種生産し、日産の南アフリカ工場でルノーの車両を2車種生産している。2009年度末までには、合計11車種がこのような形でクロス生産されることになる。