三菱ケミカルホールディングスは9月29日、完全子会社の三菱樹脂が、中国においてPETフィルム事業を行うと発表した。
中国・江蘇省蘇州市に製造販売子会社を、日本において投資子会社をそれぞれ設立する。中国での事業会社設立は許認可制となっているため、企業設立の申請書を中国当局に提出し、早期の事業会社設立を目指す。
中国（江蘇省蘇州市）に世界最大級となる年間2万トン強の光学用ポリエステルフィルム生産ラインを2系列新設する。総投資額（設備の建設資金、運転資金等）は約240億円に上る見通しだ。
FPD向けの光学用ポリエステルフィルムは、薄型テレビの販売台数の増加や画面の大型化にともない、需要が伸長している。中国においては2012年までに液晶パネルメーカーの新工場が順次立ち上がる予定であるなど、今後も堅調な伸びが予想されている。
製造販売子会社の概要（予定）
名称：未定
所在地：中国江蘇省蘇州市
代表者の役職・氏名：未定
事業内容：ポリエステルフィルムの製造・販売
資本金（登録資本）：84億円
設立時期：2011年1月
設備能力：合計4万5000トン／年（2系列合計）
営業運転開始：2013年4月（第1系列）、2015年4月（第2系列）
