川崎汽船は6月22日に発表した社会・環境レポート2009によると、2008年の消費燃料量は439万2019トンだった。CO2排出量は1367万6747トンで、輸送トン・キロ当たりCO2排出量は2007年比で3.5%減、2006年比では4.0%減となった。
CO2の発生抑制の取組では、米国ロングビーチ港に寄港する船舶が速力12ノットの原則航行を実施しているほか、タコマ港とカナダ・バンクーバー港に停泊中のコンテナ船の発電機に硫黄含有量の低し燃料油を使用するなどしている。国内でも伊勢・三河湾を航行する自動車専用船の速力を12ノットに抑制し、2008年は818トンを削減。この取組が評価され、第9回物流環境大賞で特別賞を受賞した。
このほかダイトーコーポレーションが、2007年からハイブリッド型トランスファークレーンを東京・横浜港で使用を開始。昨年11月にはロングビーチ港コンテナターミナルで5500TEU型コンテナ船の寄港時、停泊中の船舶の電力をすべて陸地から供給する取組を開始した。また外洋で、重量調整などに使用するバラストタンクの水の張替えも実施している。