DHLは7月8日、タイ・バンコクと米国・ロサンゼルス、ドイツ・ハンブルク、東京を直接結ぶ毎週運航を保証する小口混載貨物(LCL)輸送サービスを開始したと発表した。
自社キャリアのダンマーラインを利用することによって、貨物の輸送時間を最大1週間短縮することができる。
新サービス開始に伴い、タイの事業者は主要なトレードレーンに進出できるようになる。タイの最大の輸出市場は2008年の輸出収入が202億米ドルに上る米国。次いで、同200億米ドルとなる日本が僅差に付けている。対ドイツへの輸出による収入は32億米ドルになる。
2008年のタイから米国とドイツへの輸出品目の第1位はコンピュータ、コンピュータ周辺機器、コンピュータ部品。日本への輸出品目の第1位は電子集積回路、続いてコンピュータやコンピュータ周辺機器だった。
小口混載貨物(LCL)とは、コンテナ輸送(FCL)に満たない少量の貨物を他の荷主の貨物と同一のコンテナに混載して輸送する海上貨物を示す。少量の貨物をタイムリーに輸送する柔軟性を提供するため、さまざまな業界のユーザイが利用する。
小口混載貨物輸送について、DHLは全貨物量の97%以上を自社で輸送している。