ダイフクは7月22日、今月から電動式重量級移動棚「移動ラック」の改良型レールレスタイプを本格的に販売開始したと発表した。標準価格は300パレット仕様で1000万円。2010年3月期に50セットの販売を目指す。
改良型は格納物（積載質量）が最大1000kg、平均650kg。移動棚は3段×5間口×2列×4台車、計240パレットの構成。固定棚は3段×5間口×1列×2列、計60パレット。従来型で課題となっていた台車の走行精度の向上や、横ズレを解消。1台車に複数個ある車輪を各々独立して駆動させ、個別に動作や速度を制御することで直進性を向上させた。
また、駆動部を台車内に均等に配置し、横ズレ走行の原因となる荷物の格納場所のばらつきによる偏荷重の影響を受けにくくした。
設置するフロアの傾斜や、仕上り具合で結果的に横ズレした場合は、フロアに埋設したスポットマグネットにより台車の位置を検出、自動的に横ズレを補正する。個別駆動方式の採用で、台車の間口を業界初の50m以上まで広げられるようになった。
導入時のレール工事は一切不要で、位置検出用に直径5mm、高さ10mmの円柱形のスポットマグネットを床に埋め込むだけで設置可能。
