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日本IBM/ILOGのODM新バージョンを出荷

2009年07月23日/IT・機器

日本IBMは7月23日、最適化技術を応用したプランニング/スケジューリング・アプリケーションのカスタム構築を簡易化し、企業の意思決定を支援する新製品「IBM ILOG Optimization Decision Manager(ODM) Enterprise 3.3」を24日から出荷すると発表した。

使用料金は、1ユーザーあたり1430万円(税抜)から。

最適化技術は元来、OR(オペレーションズ・リサーチ)を習得した一部のエンジニアのみが扱える特殊な技術だった。IBMがことし1月に買収を完了した ILOGでは、一般の開発者が最適化技術を応用し、あらゆる制約条件を踏まえて作成された膨大な数のシミュレーションから最適解を算出し、プランニング/スケジューリングを行うアプリケーションを開発できる「ILOG Optimization Decision Management System」を提供してきた。

今回新機能を追加し「IBM ILOG ODM Enterprise」としてリニューアルし、大規模エンタープライズ向けのプランニング/スケジューリング・アプリケーション構築でのコーディングが不要になり、開発者が迅速容易に構築できるようになった。エンド・ユーザー向けの機能が追加され、エンド・ユーザーもデータやルール、目標といったシナリオを共有しながら開発を進めることができるようになった。

今回新たに追加されたのは、シナリオを格納し、そのシナリオを複数のユーザーが共有することで、エンド・ユーザーが効率的に開発に協力することが可能になるコラボレーション機能を持つ「ODM Repository」と、企業の標準のIT環境/要求に沿った、堅牢で拡張可能なアプリケーション実行環境であり、各種機能を一元管理し運用を容易にする「ODM Optimization Server」機能。

このほか、以前から提供してきた、what-if分析やシナリオ比較を行うためのガントチャート、ピボットテーブルやダイアグラムといったGUI作成機能や、Eclipseによる統合開発環境、20年以上の実績があるアイログの最適化エンジン「IBM ILOG CPLEX」と「IBM ILOG CP Optimizer」も組み合わせ、意思決定支援アプリケーションのカスタム構築に必要な全ての機能を網羅している。

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