日本郵船は太平洋海運は7月27日、5月の基本合意に基づき、日本郵船を株式交換完全親会社、太平洋海運を株式交換完全子会社とする株式交換契約を締結したと発表した。
株式交換は12月1日で行い、これにより太平洋海運は11月26日をもって上場廃止となる。既に日本郵船からの増資が6月12日付で払い込まれており、太平洋海運は日本郵船の連結子会社となっている。
太平洋海運は昨年、外国用船社からばら積み船4隻分の用船契約を一方的に解約されたほか、今年2月にはばら積み船用船契約先の韓国の企業が事業破綻するなど事業環境が悪化。当期損失は当初見込みの9億3000万円から51億4000万円に膨れ上がる見込みとなったため、日本郵船に第三者割当増資を要請していた。増資額は74億9200万円。
