カルソニックカンセイは8月25日、生産拠点の再編を実施すると発表した。
熱交換器などの生産拠点である厚木工場（神奈川県愛川町）の生産を2010年9月までに終了させ、生産は群馬工場（群馬県邑楽町）を中心に統合する。従業員の雇用確保を前提としており、厚木地区の従業員については、段階的に他地区へ異動となる予定。跡地の活用方法については、売却も含めた検討を行う。
主要製品である熱交換器の生産能力過剰が解消されることによって、需要に応じた生産能力の最適化と、コスト競争力の強化が図られると同社は見ている。
自動車産業では、新興国への生産シフトが続き、日本国内での生産台数を回復するには時間を要すると見られており、国内の生産能力過剰感を早期に解消し、利益確保可能な企業体質へと変革することが課題となっている。
