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ヤマトHD/上海で来年1月から宅配便事業開始、売上高100億円目指す

2009年08月26日/国際

ヤマトホールディングスは8月26日、中国・上海市で宅急便事業を展開するため中国の物流会社・上海巴士物流有限公司(雅瑪多(中国)運輸有限公司に改称予定)を子会社化を決めたと発表した。

<上海での調印式 (左)上海久事公司 洪任初副総裁 、(右)ヤマトホールディングス 瀬戸薫社長>
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上海巴士物流有限公司の出資会社である国有総合投資会社の上海久事公司、物流事業の上海金剛投資有限公司との合弁契約締結し、上海巴士物流有限公司が第三者割当増資を行い、ヤマトHDが2億3200万元(邦貨換算約34億8000万円)で引き受け、同社への出資比率が65%となる合弁事業会社を形成、2010年1月1日からの業務開始を予定している。

ヤマトHDでは企業活動のボーダレス化やアジアの興隆という海外情勢を勘案し、中長期的に日本のみならずアジア圏を一つの地域として捉えてサービス提供することを目指しており、合弁会社の上海巴士物流有限公司は、2012年12月期に100億円以上の売上を目標に掲げている。

国有総合投資会社の上海久事公司と物流事業を行なっている上海金剛投資有限公司では、上海市における物流事業の領域拡大と高度化を検討しており、ヤマトグループの宅急便事業ノウハウと、上海久事公司、上海金剛投資有限公司の中国における物流事業の事業基盤、及び豊富な経営資源という三者の強みを融合させる事でより高いシナジー効果を狙った。

このため、まずは生産と消費の一大集積地帯とされる上海市で宅急便事業を展開し、日本で培った宅急便の冷蔵冷凍対応や時間帯お届けサービスなど、中国には存在しなかった物流サービスを迅速に事業化し、中国の顧客の利便性を向上させる。

なお、ヤマトHDからは合弁会社の董事会(取締役会)に4名出すとともに、既存施設・車両の活用、追跡システム、業務ノウハウなどの提供を行なっていく。

合弁会社の概要
名称:上海巴士物流有限公司
※増資実施後、社名を「雅瑪多(中国)運輸有限公司」へ改称予定
所在地:中国上海市宝山区牡丹江路1325号3B-225
代表者:邵慧明(董事長)
事業内容:道路貨物運輸、道路危険貨物運輸、海運、空運輸出入貨物の国際運輸代理業務、貨物と技術輸出入業務、物流倉庫、搬送積卸、積上げ貯蔵、検数、配達業務
登録資本:7000万元(10億5000万円)
設立年月日:2003年12月31日
持分比率:上海久事公司17.5%、上海金剛投資有限公司17.5%、ヤマトHD65%(第三者割当増資後)
決算期:12月
2008年度の経営成績:純資産1億100万元(15億1500万円)、総資産2億3300万元(34億9500万円)、売上高2億9300万元(43億9500万円)、営業利益600万元(9000万円)、当期純利益1100万元(1億6500万円)

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