LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

日本政策投資銀行/櫻島埠頭に融資

2010年01月03日/3PL・物流企業

日本政策投資銀行(以下:DBJ)は2009年12月25日、櫻島埠頭に対し、DBJ防災格付融資を実施した。

融資は、埠頭施設の防災機能維持・強化に必要な資金を対象として実施するもので、今回の評価では、東南海・南海地震をはじめとする大規模災害に備え、地震防災規程、予防規程等を策定するなど、全社的な災害時指揮命令系統を整備し、倉庫・タンク等施設の耐震化など、ソフト、ハードの両面から防災に対する取り組みを進めている点を評価した。

DBJ防災格付融資は、中央防災会議(内閣府)の「防災に対する企業の取組み」の自己評価項目表をベースに独自の評価システムを構築し、防災に対する取り組みの優れた企業を評価・選定し、当該企業の防災対策事業に優遇金利で融資を行うという「防災格付」の手法を導入した融資メニュー。

櫻島埠頭は、大阪港の中心に位置する桜島地区において総合的な海陸中継業務を営む港湾運送事業者で、約190,000㎡の敷地に大型外航船が直接着桟可能な桟橋や大型起重機などの充実した埠頭設備を擁し、原材料を中心とするばら貨物や液体貨物、冷凍貨物など幅広い品種を扱っている。

特に、危険物を取り扱う事業の特性から、油処理、タンクの冷却等の二次災害への取り組みは、徹底した訓練の実施やバックアップ体制の整備など極めて高いレベルにあり、大阪港地区内における自治体・周辺企業との共同防災を実施し、地域や関係先が一体となった体制づくりにより実効性を高めている。

今後は、施設の安全性向上の取り組みを着実に進め、各企業がサプライチェーンにわたる防災対策を実施するために重要な役割を有する物流事業者として、災害全般に対応した事業継続計画(BCP)の策定により、顧客や輸送業者とも協調した総合的な防災体制の構築が期待できる。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース