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大日本印刷/フッ素樹脂フィルムで太陽電池用バックシート開発

2009年09月07日/CSR

大日本印刷は9月7日、旭硝子製のフッ素樹脂フィルム(ETFE)を採用し、長期耐久性と低価格を両立した太陽電池用バックシートを開発したと発表した。

7月よりサンプル出荷を開始しており、顧客の認定が完了次第、量産体制に入り、新開発のバックシートは、2011年度に売上約50億円を目指す。

太陽電池は、屋外での使用することから変換効率などの機能低下を招く要因となる水蒸気などからセルを保護するためバックシートを使用する。このバックシートには高い耐候性と長期間の信頼性が不可欠で、従来はフッ素系フィルムを最外層に用いた多層構成のバックシートが多用されてきたが、今後の太陽電池の普及にはより一層の耐候性の向上と低価格化が求められる。

この背景から、大日本印刷は新開発の高耐久性接着剤を使用し、積層構造を見直して製造プロセスを最適化。従来よりも低価格化を実現した。

また、長期耐久性と信頼性を確実にするために、最外層にETFE素材を採用した。ETFE素材は、従来使用されている他のフッ素系フィルムと比較し融点が高く、より耐久性の向上が可能なため採用した。

大日本印刷は中国、ヨーロッパ、北米の結晶系太陽電池モジュールメーカーを中心にサンプル提供を開始しており、2010年以降の市場拡大にあわせて事業を拡大する。

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