日本オラクルは9月9日、メッシュクロスメーカーのNBCがオラクルの中堅企業向け業務アプリケーション「JD Edwards EnterpriseOne」を採用、基幹業務システムを刷新したと発表した。
新システムの構築作業は「JD Edwards EnterpriseOne」の導入支援パートナーのソランが担当した。
NBCはメッシュクロスのトップメーカーとして、1934年の創業以来一貫してメッシュテクノロジーの進化と発展、製品化を追及してきた。特に極細モノフィラメント糸を使用した高精細メッシュスクリーン製品は、NBCの最高レベルの製造技術で生産される。
生産管理や販売管理などの業務を支える基幹業務システムは、十数年前に開発され、各事業部門で個別に活用されていたが、老朽化と必要な情報を迅速に入手することが困難で経営層のニーズに対応できない、機能追加や変更に個別対応していることで運用管理コストが肥大化するなどの点が課題となっていた。
このため将来的な事業展開に向けた基盤整備として、基幹業務システムを刷新を決定した。その際事業部ごとに最適化されたシステムを統合化し、全体最適を図り実現される新規事業への柔軟な対応や、各事業部で分散されている情報を一元化し情報収集効率を向上による経営判断の迅速化などの点を期待し、JD Edwards EnterpriseOneの採用を決めた。
新システムは5月に稼動し、生産、販売、物流などの業務を支援している。新システムの導入で、マスターデータ管理による情報の統一化や、原材料の糸の使用実績の把握を容易にし、さらに各作業工程での作業実績をデータで把握することも可能となっている。今後は情報の一元化で総所有コストの削減を見込む。
