不二電気工業は9月10日、滋賀県草津市に制御用開閉器を生産する新工場を建設すると発表した。
2010年3月に着工、11月に完成、2011年2月に稼動を予定しており、敷地面積は約8904㎡、建築面積は約1940㎡、延床面積は約5820㎡。
不二電気工業は滋賀県内で、草津市の草津製作所と高島市の新旭工場を生産拠点として制御用開閉器、接続機器、表示灯・表示器などの重電機器を製造しているが、既存工場は生産ラインが混在しており、今以上の合理化を進めるのは困難と判断。
今後の事業の競争力強化・拡大を図るためには、新たな生産拠点を設置し、各工場の生産ラインを再構築する必要があるとして、今回今年7月に取得した工場用地に新工場を建設することを決めた。
新工場は、自動化ラインを導入した生産効率の高い制御用開閉器の専門工場とし、生産能力のアップとコストダウンを図り、クリーンルームの導入など製品の品質を重視した工場として、品質とコスト競争力の高い製品を供給する。
第2段階では、新工場と新旭工場で樹脂成形品の内製化に取組み、さらにコストダウンを進める予定。新工場が完成すると、草津製作所は表示灯・表示器と電子応用機器、新旭工場は接続機器の専門工場となり、各工場を部品の生産から製品出荷までの一貫生産工場として、それぞれの製品の生産能力アップと、品質・コストの競争力を高める。これにより生産能力は約20％向上する見通し。
