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商船三井/次世代自動車船を発表

2009年09月11日/3PL・物流企業

商船三井は9月10日、これまで開発・採用してきた技術を進化させ、近く技術的に実用可能な次世代船の構想の第1弾として、環境負荷軽減型の次世代自動車船「ISHIN-1」の構想を発表した。

ISHIN-1の船名はこのシリーズに込めた思いの「船舶維新」をキーワードに、第1弾の自動車船として命名した。この構想では、従来の自動車船での自然エネルギー利用を更に発展させ、大容量の太陽光パネルや蓄電池などを導入し、ゼロエミッション(廃棄物のゼロ化)を果たす。

また、大洋を航行中のCO2排出を自社の旧船型(小型乗用車6400台積 自動車船)単位台数当たりと比較し、41%の削減を達成する。これは今後 船体大型化のニーズが出てきた場合、50%削減が可能と試算している。

この実現のために新技術を複合採用し、環境負荷の大幅低減を図る。利用可能な技術としては、部分的に採用済みの太陽光パネルを大幅に拡大し、上甲板のほぼ全面に設置。また大容量のリチウムイオン電池を搭載し、電動推進機関と組み合わせ、港内航行・荷役中のゼロエミッションを実現する。

このほかディーゼル機関と電動推進機関を組み合わせた二重反転プロペラ推進システム、自社開発の改良型省エネ装置「Propeller Boss Cap Fins」と改良型の風圧抵抗軽減船型などの採用が可能だとしている。

今後もフェリーやばら積み船・タンカー、コンテナ船などの次世代船シリーズ構想を順次まとめていく。

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