三菱重工業は9月11日、高砂製作所(兵庫・高砂市)内に建設を進めてきた原子力タービン(ローター)専用工場が竣工したと発表した。
原子力タービンの最重要部品であるローターの素材から完成品までの一貫生産を行う。年間10本のローター量産を可能とした最新鋭工場。世界最大級の70インチクラスの長大鍛造翼を使用する原子力タービンの生産に対応。170万kW級原子力発電プラントUS/EU-APWRの重要生産拠点の一つとなる。国内外の原子力発電プラントへの製品供給を行う。
竣工したのは、加工から組立までを一貫して手掛けるローター生産専用工場。今後、需要の増加が見込まれる大型の原子力タービン生産体制強化を担う。ローター生産能力は現状の年間6本から4本増となる。