三菱重工業は11月27日、コンプレッサ事業を100%出資子会社であるエム・エイチ・アイ・ターボテクノ(MTT)に承継させる会社分割を行うと発表した。
同社のコンプレッサ事業は、2000年の広島製作所(現機械事業部)への事業集約をテコに事業拡大を進め、現在売上高約500億円に至っている。
競合他社が専業化とM&Aの推進により競争力を増している状況にあるなか、コンプレッサメーカーの再編淘汰が進むと予想される。グローバル市場を開拓し事業の拡大を実現するためには、競合他社に対抗できる専業組織の立ち上げが急務と判断。
コンプレッサ事業を、簡易吸収分割により同事業のアフターサービスを担当しているMTTに承継させ、MTTを2010年4月1日付でコンプレッサ専業の事業会社として新しく発足させる方針を決定した。