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三菱重工/米国にガスタービン工場を建設、2010年末に稼働

2009年09月24日/物流施設

三菱重工業は9月24日、米国にガスタービン工場を建設すると発表した。

最初のステップとしてガスタービン主要部品である燃焼器の生産工場を建設、2010年末に稼動させる。市場動向を見極めながら、ガスタービン本体の製造・サービス工場へ展開していく計画だ。ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の需要増が見込める北米で、製造・サービス拠点を確保する。同社全体のガスタービン生産能力を年間50基まで引き上げていく。

新工場は、子会社であり、原動機事業米国拠点であるミツビシ・パワー・システムズ・アメリカズ(MPSA)が、建設・運営する。敷地はジョージア州サバンナ近郊で、約40万㎡を確保している。

燃焼器工場は年内に着工する。ガスタービン主力製造拠点である高砂製作所(兵庫県高砂市)と同様の専用ラインを設け、溶接組み立て・加工・コーティングの一貫生産を手掛ける。

GTCCはガスタービン発電と、その排熱利用による蒸気タービン発電を複合した発電方式。効率が高く環境保全への貢献度も高い。GTCC発電設備の普及拡大、世界シェア30%以上の確保を目指し、「ガスタービン本体50基体制の構築」を掲げている。年間36基の生産能力を増強している。

米国工場は戦略的拠点として、2011年以降、市況の伸びに応じて、ガスタービンの中核部品製造と本体の組み立てに加え、ガスタービンと蒸気タービンのローターやバルブなど大物部品について、補修から改良まで幅広いサービス体制を段階的に整備していく。

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