日本郵船は10月21日、運航しているパナマ船籍のチップ船「ホクエツブライト」が、14日に南シナ海のトンキン湾で転覆した漁船の乗組員を発見し救助したと発表した。
ホクエツブライトは、米オレゴン州クースベイ港から中国広西省の防城への航海中、14日午前9時ごろに海上で船の破片につかまり助けを求める男性1人を発見。救助活動を開始し、救助用の浮輪と水先人用のはしごで約35分後に男性を救助した。
救助されたのは中国籍の男性で、漁船に7人で乗船していたが、台風17号の影響による荒天に遭遇し乗っていた漁船が12日深夜に転覆。この漁船は他の漁船1隻と出漁し、両船に乗っていた計13人が海上に投げ出された。
救助した男性1人を含む5人が救助されたが、残り8人の漁船員はまだ発見されていない。ホクエツブライトが救助した男性は数か所に傷があるものの命に別状はなく、15日午後7時に防城で下船した。