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BMW/バイエルンの工場で2010年から排ガスゼロの製造方法採用

2009年10月23日/CSR

BMWは10月23日、バイエルン州のランツフート工場が2010年から、世界初の排ガス・ゼロの砂中子(すな・なかご)を用いた鋳造施設として操業すると発表した。

ランツフート工場での軽合金製鋳造は砂中子式の製造法。重力ダイカスト製法では、従来の有機バインダー(粘結剤)のかわりに、実質的に有害ガスがまったく発生しない、環境に配慮した無機バインダーを採用する。新製法の導入により、軽合金鋳物の製造過程で発生する排出ガスを98%削減する。ランツフート工場は現在使用している排ガス処理システムを2010年までに完全廃止する予定だ。

約1300人の従業員を擁するランツフート工場は、約4万5000トンのアルミニウムとマグネシウム製品を、年間およそ180万個鋳造している。生産する製品には、シリンダー・ヘッドやクランク・ケースなどのエンジン・コンポーネント、ボディ部品、サスペンジョン・ストラット・サポート、テールゲートのフレーム、サスペンジョンの主要部材などのシャーシ部品が含まれる。

BMWグループの鋳造製品の約半分は砂中子式の重力ダイカスティングで製造されており、砂中子式軽合金鋳造では毎日、約120トンの砂を使用、うち90%は再利用されている。試験的な導入段階を経た後、無機バインダーを用いた鋳造技術で、全エンジン・コンポーネントの量産を世界で初めて行う。無機バインダーは水溶性アルカリケイ酸をベースとしているので、資源消費の大幅な削減につながる。

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