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日本郵船、郵船航空サービス/物流事業の再編・統合協議を開始

2009年11月02日/3PL・物流企業

日本郵船と郵船航空サービスは11月2日、物流事業の再編と統合に向けた協議を開始すると発表した。

日本郵船の陸上輸送・倉庫・配送や海上フォワーディング業を中心とした物流事業(NYKロジスティクス事業)と、航空フォワーディング業を軸とした郵船航空の物流事業の再編と統合に向けた協議を開始することで同日合意した。

日本郵船と郵船航空は、郵船航空とNYKロジスティクス事業の国内事業会社であるNYKロジスティックスジャパンをおおむね2010年4月以降をめどに郵船航空へ統合、そのほかの日本国外の両社(子会社を含む)の物流事業については今後2年以内をめどに順次統合することを目指す。統合後も統合新会社は日本郵船の上場子会社の地位を維持し、統合後の戦略的提携関係を推進する。

協議をより具体的なビジネスライン・事業エリアで進めていくため、日本郵船と郵船航空は物流事業統合検討委員会・下部組織としてテーマ別の分科会を共同で立ち上げる予定だ。

物流事業統合検討委員会では、分析・検討のほか、両社の企業文化の円滑な融合を進めるため協議を行う。結果を踏まえ、2010年2月をめどに統合についての詳細条件を定めた契約を締結するよう協議を行っていく。

両社の日本国外の物流事業は世界各国に展開しているため、専門家チームを組成し、統合ストラクチャーについても個別に検討を行なう方針だ。具体的な経済的条件や再編ストラクチャーの検討にあたっては、日本郵船と郵船航空がそれぞれ個別に専門家を起用するなど利益相反を回避するための措置を取ったうえで取引の公平性を担保しながら検討を進めていく。

日本郵船と郵船航空は、日本郵船グループとして、それぞれ総合物流サービスを提供している。グローバル化する顧客の物流最適化の要請に応え、世界トップレベルの物流サービスを提供するためには、従来の事業体制の枠を超えてグループの物流事業の再編・統合も視野に入れた抜本的な事業戦略を検討する必要があるとの認識のもと、両社で幅広く議論を積み重ねてきた。

NYKロジスティクス事業と郵船航空の航空フォワーディング業を軸とした物流事業を再編・統合することにより、グループ内事業の最適化と効率化を図り、グループシナジーを最大限発揮することが、両社の発展・企業価値の向上に寄与すると判断。再編・統合の実現に向けた具体的な協議を進めていくことになった。

協議の目的として、統合効果の早期実現に向けた具体的な方策を検討していく予定だ。具体的には、世界トップクラスの事業スケールを目指し、顧客企業のグローバル物流事業パートナーとして選ばれる規模を実現する。顧客のグローバルなロジスティクス最適化の要請に応える卓抜した品質の総合物流サービスを提供。

営業力を強化し、顧客志向文化をベースに、郵船航空/NYKロジスティクス事業の国内・海外の顧客資産を継承・発展させる。コスト競争力強化を図り、組織・要員・ハードの統合による最適化を目指す。

郵船航空・NYKロジスティクス事業の要員を物流事業運営の中核と位置づけ組織全体の強化を図る。総合物流会社としての事業ポートフォリオを確立、フォワーディングとコントラクト・ロジスティクスを事業の両輪とする。ブランド統合によるグループ内総合力の再結集を図る。ネットワークを充実させ、新興国市場での規模を拡大する。

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