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三井物産/中国の企業集団と肥料について物流など業務提携

2009年11月02日/国際

三井物産は11月2日、中国の雲天化集団有限責任公司との間で10月20日、中国における肥料原料、化学肥料の輸出入を軸に物流など同集団が有する事業で戦略的な業務提携を締結することで合意したと発表した。

業務提携の柱は、物流事業支援はじめ、肥料原料の輸入、化学肥料の輸出、食品原料の輸入、燐系化学品・硝子繊維の輸出、石炭の輸入、中国での共同事業投資推進など。

雲天化集団は、雲南省政府傘下の国有企業「雲天化集団有限責任公司」を持株会社として、化学肥料(燐酸系・窒素系)、燐系化学品(黄燐等)、複合材料(硝子繊維・クロス等)、塩・塩派生化学品、燐鉱石採掘の5分野の子会社群を保有する企業集団。同集団は雲南省十大企業集団の1社に数えられ、中国全土でも売上規模305億元(4420億円)で200位前後に位置している。中国政府の農業振興政策の一環として過去数年間、雲南省内の大規模化学肥料企業が合従連衡を経て、現在の形態となった。化学肥料分野では現在、アジア最大の年間600万トン規模の燐酸系肥料生産能力(世界第3位)を誇り、今後は年間生産1000万トン規模までの増産を計画している。

業務提携を機に、両社間の各分野での交流や協業を積極的に進め、多面的な事業を展開していく方針だ。提携の柱となる事業推進のために、両社それぞれにタスクフォースチームを設置し、提携を具体的な事業形態に落とし込んでいく予定。

中国では経済発展と生活水準の向上により、食料マーケットが拡大しつつあり、雲天化集団の基幹産業である農業用化学肥料事業向けの原料需要が急速に拡大している。硫黄などは、すでに中国が世界最大の輸入国であり、農業振興政策の進展に合わせて、安定的な肥料原料の調達ルート確保が重要課題となっている。

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