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三井物産/カナダ社からリチウムの独占的マーケティング権を取得

2009年07月08日/調査・統計

三井物産は7月8日、カナダリチウムコープから、日本、中国、韓国でのリチウムイオン電池の主原料であるリチウムの独占的マーケティング権を取得したと発表した。

同契約により、三井物産はリチウムの安定的な調達が可能となる。自動車メーカーや家電メーカー向けにサンプル出荷するなどの市場調査を推進する考えだ。

カナダリチウムコープはカナダ・ケベック州でリチウム鉱山を再開発中。2013年から商業生産に入り、リチウム純分ベースで年間約2000トン(炭酸リチウムベースでは1万トン)の生産を予定している。三井物産は、リチウムイオン電池の正極原料でもあるニッケルとコバルトについて、複数の資源・事業投資を実行しており、リチウムも安定供給体制を構築する方針。

リチウムを主材料とするリチウムイオン電池は、環境効果が高く、エネルギー密度が高いため、小型・軽量化が可能な二次電池としてノートパソコンや携帯電話など幅広く用いられている。一方、ハイブリッドカーや電気自動車などの環境対応車にも搭載されつつある。リチウムは生産量、埋蔵量ともチリ、アルゼンチンなど南米が世界の50%以上を占めており、供給先の多様化が課題となっていた。

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