日新は11月4日、キリンホールディングスの完全子会社、鶴見倉庫の全株式80万株を20日付で譲受すると発表した。
株式譲渡契約は10月6日付で締結されており、承継手続きもほぼ終了している。日新は鶴見倉庫の子会社化で、京浜港を基点に危険品貨物の国際物流事業を強化するほか、中国などアジア・欧米向け混載貨物、コンテナ貨物業務で高品質かつコスト競争力の高い国際一貫輸送サービスを構築する。
鶴見倉庫は危険品倉庫事業者として危険品倉庫7棟(各面積990㎡)を保有。また高度な危険品取扱いのノウハウを持ち、日新はこれらの資産を同社の23カ国・123拠点の海外ネットワークと結合させれば、新しい国際危険品物流事業の展開、既存危険品物流事業の深耕化などのシナジー効果が期待できるとして今回の契約締結を決めた。
国内物流事業では、京浜工業地帯へのアクセスの良さから潤滑油などの危険品貨物の共同配送で、首都圏1都10県に即日配送が可能な拠点として活用する。