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伊藤忠商事/マレーシアで固形バイオマス燃料製造事業

2009年11月24日/国際

伊藤忠商事は11月24日、世界最大のパーム搾油事業者のフェルダ・パーム・インダストリーズ(FELDA Palm Industries:FPI)とマレーシアで固形バイオマス燃料製造事業を行う合弁会社を設立することに合意したと発表した。

合弁会社は、パーム油の搾油工程で発生する残渣物であるパーム空果房を原料とする固形バイオマス燃料「EFBペレット」の製造工場をマレーシア、ジョホール州に新設する。パーム空果房は、パーム搾油の初期工程で、パームの房から実を取った際に発生する残渣物であり、発生量はパーム油の生産量と同程度となる。

EFBはパーム搾油工場で大量に発生する上、繊維質で水分が高いため用途開発が進んでおらず、産地での有効利用が課題になっていた。「EFBペレット」は食糧や他用途との競合が少ない、画期的な固形バイオマス燃料。今後、生産体制を拡充し、将来的には年産12万トン以上の業容拡大を予定している。

合弁会社が製造する「EFBペレット」は伊藤忠商事を通じて日本の電力会社へ納入する。すでに伊藤忠商事は日本の電力会社との間で販売に合意している。「EFBペレット」が工業用ボイラーの燃料用途として商業規模で導入されるのは世界で初めての試み。

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